必然の末期症状を招いた罪は重い!−不毛政治の果ては民蔑政治か−|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭>

「生命と微量元素」講座

必然の末期症状を招いた罪は重い!

The crime that caused the inevitable terminal illness is heavy !

不毛政治の果ては民蔑政治か!  2021年8月31日

The end of barren politics is insult politics for the people !
■ コロナ発生後1年8か月、医療提供体制は未だに完備できず、軽症・中等症の患者を自宅へ放棄
Even 1 year and 8 months after the corona outbreak, medical care provision system is not yet complete, consequently mild/moderate patients are abandoned to their homes
▼ 不毛政治の果ては民蔑政治か
コロナ発生後1年8か月の間、無策、愚策、後手策を繰り返し、国民の自粛のみに頼り、その場凌ぎの詭弁で国民を騙し翻弄して来た不毛政治の「付け」が、症状を益々悪化させ、とどのつまりは「成るべくして成る」が如く末期症状を呈するに至らしめている。

しかも、コロナ発生後1年8か月を経ても、医療提供体制は未だ完備出来ず、不毛政治であるが故に招いた感染爆発医療崩壊という末期症状に陥り、東西を失い、苦し紛れの方針転換か、急遽、軽症・中等症患者の扱いを自宅へ放棄した。すなわち、これまでコロナ患者への対応は入院を前提とし、無症状や軽症の場合は宿泊施設に入ることを原則としていたが、8月2日、政府は新型コロナウイルスで、「症状が軽い」あるいは重症化リスクの少ない「中等症」の患者に関しては、「自宅療養」を前提とする方針を出した。

自宅での医療管理は物理的にも難しく、「療養」とは名ばかりで、実質は患者を無処置で放置するに値する。事実、今春の大阪・兵庫では医療崩壊により入院はおろかホテルなどの宿泊施設にも入ることが出来ず、患者は自宅に放置され、大量死発生という取返しのつかない事態(人災による感染災害)を引き起こした。

今回の「軽症・中等症」患者に対する「自宅療養」策についても然りである。軽症に見えても重症の一歩手前だった事例も多く、軽症や中等症の患者がいつ急変して重症化するか分からないのである。すでに、東京でも自宅待機の患者で症状が急変しても、施設への入院はおろか電話の応答すら困難な由々しき事態(医療崩壊)が発生している。現実に自宅待機の患者で死者が続発している。ちなみに、全国の現時点での自宅療養者は、8月27日付の厚労省発表だけでも25日時点で約11.8万人と、急激な勢いで日々増大している(8月以降は1週間に約2.2万人の割合で増大)。また、東京都の現時点での自宅療養者は約2.5万人で、内、自宅療養中の死亡は直近の8月ひと月だけでも24例が報告されている(重症者激増と同時に、入院できず自宅療養中に死亡するケース急増、医療体制の逼迫そして崩壊が発生)。

大阪の医療崩壊で経験済みであるにもかかわらず、学習もなく同じことを繰り返そうとしている。何故大阪の大量死と同じ轍を踏ませたいのであろうか。全く無知で稚拙な、学習能力のない思考に国民は呆れているのである。それとも故意で意識しての策とするならば、「国民の命を守る。これが政府の最大の責務である」と詭弁を弄しながら、裏では国民の生命・健康を守る責務を放棄し、国民を見捨て、死の道へ追いやろうとする、まさに国民を侮蔑の「民蔑政治」そのものである。

医療崩壊という事態になって初めて、「野戦病院の建設を考えている」などと平然と詭弁を弄する姿に国民は憤りを感じている。1年も1年半も前に意図し推進・設置すべきことを、このような事態になるまで気付かない鈍感さあるいは危機管理能力の無さに国民は辟易しているのである。しかも、これまでに繰り返されて来た後手後手の「やってる感」を示すだけの実効性のないパフォーマンスに、また国民を軽んじバカにするような「愚弄政治」に、国民は愛想を尽かしているのである。

政府には『民を蔑ろ(ないがしろ)にするは国を蔑ろにするなり』『民を殺すは国を殺すなり』の言葉を噛みしめてほしいものである。
■ 重症者基準
「重症者」とは
厚労省では重症者基準を【「重症者」とは、「集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な患者」のことである。なお実際には、その患者の状態に基づき、医師が入院治療や重症管理の要否を判断されるものであることに留意されたい 】と定めており、全国区の基準はこれに即しているが、東京都における「重症基準」はこれと異なり、限定的に「人工呼吸管理またはECMO を使用している患者」としている。ECMOとは「人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療」をいう。

その理由は、@ICU在室者の全てが、必ずしも重症でない。A人工呼吸管理下の重症患者が必ずしも、ICUに入室していない。B集中治療の基準が病院によって異なる可能性がある。C人工呼吸器やECMOの導入は、判断の差が出にくく、基準が明確である。など、現場の実態を反映させたもの(令和2年4月27日開始)としている。従って、東京都の重症者数は全国区の数値より低く表示されている。
■ 日本における新規感染者と重症者の推移にみる感染爆発と医療崩壊(7.1〜8.31)
以下に、感染者/重症者発生における日々の結果変動を平準化し、全体の感染者/重症者発生動向を把握するために、日本全国の新規感染者/重症者における過去7日間の平均値の日別推移を「7日間移動平均」として表示する。

日本における新規感染者と重症者の推移にみる感染爆発と医療崩壊(6.1〜8.31)

■ 東京における新規感染者と重症者の推移にみる感染爆発と医療崩壊(7.1〜8.31)
以下に、感染者/重症者発生における日々の結果変動を平準化し、全体の感染者/重症者発生動向を把握するために、東京都の新規感染者/重症者における過去7日間の平均値の日別推移を「7日間移動平均」として表示する。

東京における新規感染者と重症者の推移にみる感染爆発と医療崩壊(7.1〜8.31)

■ 各都府県(発生数上位)の重症者発生率(人口比)にみる感染爆発と医療崩壊(7.1〜8.31)
以下に、重症者発生の日々の変動を平準化し、全体の重症者発生動向重症者発生率(新規重症者の人口比率)として把握するために、日本全国および各都府県(発生数上位)の新規重症者における過去7日間の平均値の日別推移を日本全国および各都府県の人口100万人当たりの「7日間移動平均」として表示する。(日本全国および各都府県の人口は2021年4月1日現在の自治体構成を採用)

各都府県の重症者発生率(人口比)にみる感染爆発と医療崩壊(7.1〜8.31)

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