復々唱! 感染災害による多数の死者発生を当たり前と思うな|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭>

「生命と微量元素」講座

復々唱! 感染災害による多数の死者発生を当たり前と思うな

Repetition again! Don't take it for granted that many deaths have occurred due to infectious disasters

繰り返される感染災害の根源は水際対策の遅れや中途半端さによる”漏れ”にあり

The root of all evil inducing repeated infectious disasters is leakage due to delay and halfway in border control measures 2022.2.10
■ 感染災害の大小はリーダーの資質と智愚の差による
Large and small infectious disasters depend on the difference in qualities and wisdom of leader
「賢者は事の前に事を制御し鎮撫する、愚者は事の後に事を乱擾し危難困苦(惑業苦)を招く」
すなわち、賢者は先見の識、慧眼なる資質をもって予知予見の「前向き対策」を講じ、事前に事を善処するが、愚者は見識なく、頑迷の後手後手の「後追い対策」の連鎖で、事後に事を混迷乱擾させ、事態悪化に伴う命にかかわる災難で国民の困苦を招く。

とは「ウイルスの国内への輸入・感染拡大・感染災害」をさす。鎮撫(ちんぶ)とは 乱をしずめ、民を安心させること。しずめなだめること。乱擾(らんじょう)とは乱れ騒ぐことや混乱させること。また、混迷乱擾(こんめいらんじょう)とは、見通しがつかず、あるいは道理に暗くて判断・分別が出来ず、人心を乱し騒乱・混乱を招くことで、混迷とは、分別に迷うことや見通しがつかないこと、また道理に暗くて分別の定まらないこと。危難困苦(きなんこんく)とは生命にかかわる災難に困り苦しむこと。また、そのような状態。惑業苦(わくごっく)とは、惑が因となって業を作り、業が因となって苦を生み出す。そして苦が因となって惑を生じ、その惑が因となって業を作る。このように惑業苦・惑業苦(わくごっく)の輪が回り(輪廻りんね)どんどん苦しみを深めていくこと。(=悪因悪果の悪循環)。惑は煩悩、業は行い(煩悩から生ずる行為、悪い行い)、苦は苦しみを意味する。
■ ウイルスの国内への輸入・拡散前後で「感染防御対策の構え」が異なってくる
“A posture for infection protection measures” will be different before and after domestic import and diffusion of virus
ウイルス感染の拡大は「人の移動と接触」が全てであり、その防止には「初期対応」が全てである。しかも、感染災害の大小は、「リーダーの智愚の差」に依存する。事実、不幸にも人の移動に対する「先見の識あるいは慧眼」なきリーダーを持つ国々では、愚策・後手策の連鎖で、ウイルスを全土に蔓延させ、取返しのつかない深刻な事態を招いており、優れたリーダーを持つ国々では感染への初期対応が速く、迅速・短期・集中の理に適った阻止対策(封じ込め)により、感染拡大を抑え、早々に新規死者ゼロを維持している。ウイルスを国内に招き入れ、全土に拡散させてからでは「後の祭り」で、ワクチンや特効薬が無い限り、国民はその始末(ウイルス禍)に翻弄され、疲弊する。結果、予期せぬ死者を出す。「成るべくして成る」である。

事実、日本へのコロナウイルス感染初期においても、「人の移動と接触」に対するザル対応、手遅れ対応、そして後手後手の取り繕いなど、感染初期の「人の移動と接触」に対する杜撰な「先見なき対応」(含・水際対策での大失態)が、ウイルスを国全土に蔓延させ、国民生活や社会経済に無駄な混乱と負担(労力、時間、費用、精神、社会構成)を強い、国民や国を翻弄、疲弊させ、平和の破壊を招く結果となっている。(2020年3月25日記)

従って、感染防御対策の構え」は、ウイルスの国内への輸入・拡散の前後で異なってくる。すなわち、ウイルスの国内侵入の前は、水際対策が全てであり、徹底して国内への輸入・拡散を抑える実効性のある対策が必須であるが、一旦、ウイルスを国内に侵入させ、全土に拡散させた後では「後の祭り」で、上述の如く、国民はその始末、すなわち国民生活や社会経済に無駄な混乱負担(労力、時間、費用、精神、社会構成)を強いられ、翻弄され、苦しむことになる。従って、ウイルスの国内侵入・拡散後の「感染防御対策の構え」は、国民生活や社会経済における混乱や負担を考慮しながら、変異ウイルスの性状に合わせた対策が必要となる。当然のことながら、その後の国内への輸入・拡散を徹底的に抑える実効性のある水際対策が行われた上で成り立つことである。すなわち、後から後から際限なく容易にウイルスが国内へ供給されるようでは「感染防御対策の構え」もあったものではない。
▼ ウイルスの国内侵入前
ウイルスの国内侵入の前は、水際対策が全てであり、徹底して国内への輸入・拡散を抑える実効性のある対策が必須である。従来の如く、中途半端な水際対策で、際限なくウイルスを国内へ容易に供給するようでは「元も子もない」。国民の努力も水の泡である。

現在、国内では、2021年9月末から11月下旬にかけて、デルタ系統株による第5波の感染収束が見られ、患者発生も極めて少ない状況が維持されていたが、世界では11月初旬に南アフリカ地域で確認された新たな変異系統株(オミクロン株)が世界各地で感染急拡大しており、各国はその防御対策に奔走していた。
日本では、11月下旬、空港検疫にてオミクロン株への感染事例が確認されたことを契機に、やっとオミクロン株に対する水際対策を講じ始めた。
しかし、世界に遅れること数週間、「時すでに遅し、ウイルスはすでに市中に侵入・拡散していた」という過去の失態の如く、今回も後手漏れの水際対策となり、容易にウイルスを国内へ供給する結果となってしまった。
▼ ウイルスの国内侵入後
上述の如く、過去における失態に見られるように、後手後手の対策で、「時すでに遅し、ウイルスはすでに市中に侵入・拡散していた」という水際対策の遅れによる漏れ、すなわち後手漏れの水際対策では、「後の祭り」で、ワクチンや特効薬が無い限り、国民はその始末(ウイルス禍)に翻弄され、疲弊する。結果、予期せぬ死者を出す。「成るべくして成る」である。

従って、ウイルスを国内に侵入させ、全土に拡散させた後では、「感染防御対策の構え」も水際対策だけでなく、国民生活や社会経済における混乱や負担を考慮しながら、変異ウイルスの性状に合わせた対策が必要となる。すなわち、国民の生活や社会経済と感染防御を両立させた対策が必要となる。まさに予測不可の「混沌」「無秩序」「困難」なカオス(Chaos)の世を彷徨うことになる。そういう状況であればあるほど、その後の水際対策は国内への輸入・拡散を徹底的に抑える実効性のある対策でなければならない。後から後から際限なく容易にウイルスを国内へ供給するようでは元も子もない。愚策を講じ、性懲りもなく、過去の失態と同じ轍を踏むようでは、2年もの間、真面目に耐え忍び、必死で努力して来た国民には堪ったものではない。

しかし、今回も、世界では11月初旬に南アフリカ地域で確認された新たな変異系統株(オミクロン株)が世界各地で感染急拡大し、各国がその防御対策に奔走していたにもかかわらず、日本では世界に遅れること数週間、11月下旬になってやっと対策が講じられ始めた。「時すでに遅し、ウイルスはすでに市中に侵入・拡散していた」という過去に繰り返された失態と同様、今回も後手漏れの水際対策となり、容易にウイルスを国内へ供給する結果となってしまった。
■ 繰り返される感染災害の根源は水際対策の遅れや中途半端さによる”漏れ”にあり
Source of repeated infectious disasters is “leakage” due to delay and halfway in border control measures
▼ 日本入国の水際対策の流れ

日本入国の水際対策の流れ

▼ オミクロン株新規輸入にみる懲りない後手漏れの水際対策 
−各都府県におけるオミクロン株への置き換わりの経緯と感染爆発ー  
(2021.11.25〜2022.2.10)

オミクロン株新規輸入にみる懲りない後手漏れの水際対策

▼ 日本における未曾有の感染爆発(2021.11.10〜2022.2.10)

日本における未曾有の感染爆発

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