有効期限3か月延長のワクチンによる3回目接種の効能|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭>

「生命と微量元素」講座

有効期限3か月延長のワクチンによる3回目接種の効能

The efficacy of the third (booster) shot of COVID-19 Vaccine which
the expiration date has been extended from the end of January to
the end of April

3回目接種には有効期限を3か月延長したワクチンを使用  2022年2月3日

COVID-19 Vaccine (Pfizer) of 3 months extension of the expiry date was used for the third (booster) shot
令和3年11月16日付けで、厚生労働省健康局健康課予防接種室は、各都道府県及び市町村(特別区を含む。)に向けて、ファイザー社ワクチン(12歳以上用)及び武田/モデルナ社ワクチンの有効期限の変更について、事務連絡(以下、「令和3年11月16日付け事務連
絡」という。)した。

ファイザー社ワクチン(12歳以上用)については、令和3年(2021年)9月10日に-90℃〜-60℃での有効期間が6か月から9か月に延長されたが、現在、有効期間が6か月であるという前提で「最終有効年月日」が印字され、流通・使用されているバイアルも、ワクチンを無駄なく有効活用する観点から(現実は、先見の明なく、昨年8月以来、ファイザーとの購入交渉はなく、購入可能とされる今年4月までの8か月間、在庫不足という裏事情あり)、有効期間が9か月まであるバイアルとして取り扱ってほしい、すなわち印字されている有効期限より3か月長いものとして取り扱ってほしいとするものである。

また、被接種者に渡される接種済証に貼用するワクチンシールには、バイアルに印字されたものと同じ有効期限が記載されているため(親切な市町村では訂正が施されているが)、被接種者に対して有効期限切れのワクチンを接種された等の不安を与えることがないよう、適切に情報提供してほしいとするものである。
▼ ファイザー社ワクチンの有効期限の確認方法
ファイザー社ワクチンの有効期限延長の詳細は、新型コロナワクチン予防接種済証(臨時接種)の「メーカー/Lot No.(シール貼り付け)」(赤枠)の個所に貼られるファイザー社の「ワクチンシール」に記載されている製造番号ロット番号)を、令和3年11月16日付け厚生労働省健康局健康課予防接種室事務連絡(別添1)および令和4年2月1日付け厚生労働省健康局健康課予防接種室事務連絡(別添1)で公示された以下の表より確認する。

有効期限3か月延長のワクチンによる3回目接種の効能

◉ 以下のものが、有効期限を3か月延長された製造番号(ロット番号)である。ファイザー社ワクチンの有効期限について(令和4年2月1日付け厚生労働省健康局健康課予防接種室事務連絡 別添1)より

◉ 令和3年11月16日付けで、厚生労働省健康局健康課予防接種室事務連絡(別添1)

◉ 令和3年11月16日付けで、厚生労働省健康局健康課予防接種室事務連絡(別添1)

厚労省HPよりああああ
■ 3回目接種
接種会場:世田谷区立保健医療福祉総合プラザ(うめとぴあ内)
3回目接種日時:2022年2月3日
ワクチン(コミナテイ筋注):ファイザー/ビオンテック社製
接種されたものは、有効期限6か月のもので、バイアルに印字された有効期限は2022/1/31の期限切れであったが、接種に活用して差し支えないとして、有効期限を3か月延長して2022/4/30としたものであった。
▼ 身体影響
2回目接種では派遣「打ち手」による筋注医療事故に遭遇し、傷害発症(血腫・組織損傷・神経損傷)によるSP特異中和抗体応答の抑制が見られたが、今回の2回目接種より6か月後3回目接種ブースター接種)では保健所接種担当課長、問診医、打ち手、看護師2人の緊張下で行われ、接種手技、接種位置すべて問題なし。接種直後の副作用として、2〜3日間は、上腕の挙上・回旋時の疼痛、接種部位(三角筋)周辺の強い接触痛、一過性の鼻汁過多、喉の渇きなど、通常の症状が見られた。しかし、4〜5日後にはワクチン接種誘因と思われる帯状疱疹が発症し、皮膚症状および神経系症状(帯状疱疹後神経痛PHNは完治まで6か月間を要した。

この帯状疱疹のような潜在既往症の覚醒/再発や持病の憎悪/重症化など、病的に悪い部位や症状が極度に憎悪/増強される重症化現象(ブースター効果?)が、現在巷でも多発し始めている。

接種当日

接種2日後

接種当日
接種2日後
■ 有効期限3か月延長のワクチンによる3回目接種の効能
▼ SP特異中和抗体応答で見る限り、ブースター効果は有意に働いているようである!
接種したワクチンは、上述の如く、前提の有効期限6か月を3か月延長活用したもの、即ちバイアルに印字された有効期限2022/1/31を3か月延長して2022/4/30としたもので、前提の有効期限より3日遅れ(2022/2/3)での接種であった。

2回目接種では筋注医療事故に遭遇し、傷害発症(血腫・組織損傷)によるSP特異中和抗体応答の抑制が見られ、SP特異中和抗体価は98%CI信頼区間圏外異常低値を示したが、今回の2回目接種より6か月後の3回目接種(ブースター接種)では、SP特異中和抗体応答で見る限り、ブースター効果は有意に働いているようである!
下図は、現下で混在するスパイク蛋白中和抗体検査の中でも特に感度、特異度に優れ、欧米で標準法として信用認可されているARCHITECT SARS-CoV-2 IgG U Quant(Abbott社)を用いたCLIA化学発光免疫測定法によるデータの一部を示す。

有効期限3か月延長のワクチンによる3回目接種の効能

ワクチン接種後の特異中和抗体価の消長  2022年7月1日

■ ブースター効果も半年が限度か!

ワクチン接種後の特異中和抗体価の消長

PageTop