トンガの大規模火山爆発により太平洋沿岸全域に津波発生!
Massive volcanic explosion in Tonga generated a Pacific-wide tsunami !
火山島フンガ・トンガ フンガ・ハアパイで大規模な爆発的噴火 2022年1月17日
1月17日、トンガ諸島の火山島「フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ」で大規模な爆発的噴火が発生し、トンガを灰で覆い、太平洋沿岸全域に津波を引き起こした。この太平洋沿岸全域に渡る噴火起因の津波の中で、最も高い波は1万キロ以上離れたチリのチャニャラルでの1.74メートルであったが、これよりも低い波がアラスカからメキシコまでの太平洋沿岸の各地で観測された。
On Jan. 17 , 2022, Massive explosion of the Hunga Tonga-Hunga Ha’apai volcano in Tonga cloakes Tonga in ash and triggers a Pacific-wide tsunami. The highest waves of eruption-triggered tsunamis across the Pacific was 1.74 meters in Chanaral, Chile, more than 10,000 kilometers away, and lower waves than the above were observed along the Pacific coast from Alaska to Mexico.
■ 火山爆発の太平洋沿岸諸国への影響
南太平洋のトンガ沖で起きた海底火山の大規模な爆発の影響による津波は、上記の如く南米チリの波高1.74メートルばかりでなく、これより波高は低いが同じ南米のペルーの首都リマに隣接するカヤオ(79センチ)や南部の都市パラカスで、さらにはアラスカからメキシコに至る太平洋沿岸の諸国全域で観察された。
我が国においても、太平洋側を中心に全国各地に津波が到達し、気象庁によると、16日午前0時37分時点で、鹿児島県の奄美大島の小湊で1メートル20センチ(15日午後11時55分)、岩手県の久慈港で1メートル10センチ(16日午前2時26分)、東京都小笠原村父島二見で90センチ(15日午後10時52分)、高知県土佐清水市などでは90センチ、福島県いわき市小名浜で70センチ(15日午後11時54分)が観測された。
我が国においても、太平洋側を中心に全国各地に津波が到達し、気象庁によると、16日午前0時37分時点で、鹿児島県の奄美大島の小湊で1メートル20センチ(15日午後11時55分)、岩手県の久慈港で1メートル10センチ(16日午前2時26分)、東京都小笠原村父島二見で90センチ(15日午後10時52分)、高知県土佐清水市などでは90センチ、福島県いわき市小名浜で70センチ(15日午後11時54分)が観測された。
黒煙を吹き上げる
気象衛星「ひまわり」からの噴火の瞬間の画像
噴火の瞬間の衛生画像
噴火後、陸地が消滅
トンガの首都の沿岸部や西側の沿岸部が大きな被害を受けた
火山の衝撃は、トンガの首都ヌクアロファに深刻な被害を与え、最大8万人が被災した。海底の通信ケーブルが切断され、通信網が遮断された。
1万km離れたペルーで津波 ボートで避難 車さらわれ、2人死亡(ペルー・ピスコ)
米国カルフォルニア州 最大波高1.3mの津波 車が流される
宮城・多賀城市 空振による潮位上昇
津波警報と注意報が発令される
高知・室戸市 漁船5艘が沈没
三重・鳥羽市 カキ棚の被害
TV各社(NHK、テレビ朝日、TBS,日本テレビ、フジテレビ等)より時事の事実報道として公表放映されたニュース動画像を、時事記録の保存用に、デジタルカメラにて撮影し、画像加工し、編集した。
■ 地震起因ではない津波発生の機序(推定)
今回の大規模爆発を起こす数日前から、海底火山ではその兆候がみられていた。トンガ気象庁は硫黄とアンモニアの臭いが報告されているとして、警戒を呼びかけていた。
津波が火山付近だけでなく太平洋沿岸の各地で発生した原因については、現在のところ説明に苦しんでおり、専門家らが解明に取り組んでいる。推定される説として、「気象津波」と呼ばれる「気圧の波」が起こす現象(空振)だった可能性や、噴火後に形成されたカルデラ内への海水の流入/反動による潮位変化など、海底火山の未確認の「地形崩壊」あるいは「地形変化」が原因となった可能性などが考えられる。
ちなみに、「噴火」は、一般に火山活動が活発になって、溶岩や火山灰、水蒸気などが地表に噴き出すことを言うが、「爆発」は、地下のマグマ中に含まれる揮発性成分が高温・高圧のガスとなり、火山内部の圧力を増加させ、火口や山体を破って「空気振動」などを伴いながら、火山ガス、水蒸気、岩石物質を大量に放出する「爆発的噴火」のことを言う。
津波が火山付近だけでなく太平洋沿岸の各地で発生した原因については、現在のところ説明に苦しんでおり、専門家らが解明に取り組んでいる。推定される説として、「気象津波」と呼ばれる「気圧の波」が起こす現象(空振)だった可能性や、噴火後に形成されたカルデラ内への海水の流入/反動による潮位変化など、海底火山の未確認の「地形崩壊」あるいは「地形変化」が原因となった可能性などが考えられる。
ちなみに、「噴火」は、一般に火山活動が活発になって、溶岩や火山灰、水蒸気などが地表に噴き出すことを言うが、「爆発」は、地下のマグマ中に含まれる揮発性成分が高温・高圧のガスとなり、火山内部の圧力を増加させ、火口や山体を破って「空気振動」などを伴いながら、火山ガス、水蒸気、岩石物質を大量に放出する「爆発的噴火」のことを言う。
トンガの大規模火山爆発により太平洋沿岸全域に津波発生! (拡大-pdf)
トンガの大規模な爆発噴火の直後より、トンガのある太平洋側から気圧が1~2hPa上昇した(NNウエザーニュース)。この気圧の変化が潮位に影響したものと考えられている。