モンゴルが地球汚染国の仲間入り!
地球温暖化の犠牲か:世界最悪の大気汚染国となる
今や世界の厄介者である迷惑千万な「世界最悪の大気汚染」が中国やインドだけでなく、大草原のモンゴルにおいて発生している。首都ウランバートルでは、PM2.5濃度が中国・北京汚染の5倍、世界保健機関(WHO)PM2.5基準(一日平均:25マイクログラム)の約80倍(インドはWHO基準の70倍)である1985マイクログラムに上昇し、日平均でも1071マイクログラムという、世界最悪の大気汚染を引き起こしている。
汚染の最大要因は、近年になって周期的に頻発している地球温暖化によるエルニーニョ現象の発生から、モンゴルのゴビ砂漠地域が凍土化そして干ばつ化して、家畜が大量凍死したこと。このゾド(寒雪害)と呼ばれる異常気象によって、遊牧民は失職し、首都ウランバートルへ流入(この30年ほどで、モンゴルの人口の約2割に当たる60万人が首都に移住している)。ちなみに、09〜10年の冬には記録的な寒さによって800万頭近い家畜が死に、遊牧民9000世帯が生活の糧を失ったという。この現象は益々加速化しており、現時点では首都への流入が150万人にも増大していると伝えられる。彼らは移動式住居ゲルを持ち込んで首都郊外に住み着く。ウランバートルが世界で最も寒い首都の一つでもあることから、ゲルの中央部には長い煙突が付いた石炭ストーブがあり、住民はこれで暖を取り、煮炊きをする。皮肉なことに、ゲルの生活に欠かせないこの石炭ストーブからの煙が汚染の元凶になっている。WHO(世界保健機関)によると、ウランバートルの大気汚染の8割はゲルの石炭ストーブからの煙によるものだという。
このような環境は、今後ますます加速増大し、放置すれば更なる2次被害として「環境難民の大量発生」を招き、対応を誤ると取り返しのつかない事態に陥る重大局面(クライシス;crisis:危機)、すなわち「環境クライシス」に陥ってしまうことになる。否、既にその状態にあるものと思われる。
実際に、現地住民には肺炎や呼吸困難を引き起こす障害が多発しているようだが、大気汚染の最大の被害者は子供達である。モンゴル厚生省は 16 歳までの子供が喘息にかかる原因の 56.6% は微小粒子状物質(PM2.5)であり、とくに都市に育つ子供たちは、地方に育つ子供たちに比べて、慢性気管支炎と肺線維症を発症する割合が5〜15倍であり、医療を受ける割合も7〜8倍以上であると公表している。
また、モンゴル全体では心肺疾患による死亡の29%、肺癌による死亡の40%が大気汚染に起因しているという報告もある。とくに、ウランバートルでは住民の死亡の1割が大気汚染に関連した疾患によるものだという。さらに、微小粒子状物質(PM2.5)汚染は流産、早産、生まれ付きの障害児の出生、子供の身体及び脳の発達障害など、母子の健康に悪影響を与えるという。
ちなみに、世界の大気汚染による死亡者数ランキングでは、多い順に、中国約47万人、インド約16.8万人、ロシア6.9万人であり、日本は11位で2.3万人、最下位はサモア独立国の0人であったという。
世界保健機関(WHO)のデータ(2017年)によると、世界の都市の中でPM2.5の濃度が最も高い(最も空気の悪い)都市ワースト20では、インドが10都市を占め、中国が4都市を占めた。アジアの主要都市だけでみると、インド・デリー122、バングラデシュ・ダッカ90、パキスタン・カラチ88、中国・北京85、東京は最も濃度が低く15であった。
また、逆にPM2.5の濃度が最も低い(最も空気がきれいな)国都市ベスト10は、順にソロモン諸島、ニュージーランド、ブルネイ、オーストラリア、スウェーデン、フィジー、ミクロネシア連邦、リベリア、バヌアツ、フィンランドであり、5.0〜7.0マイクログラムの範囲であったと報告されている。日本は32位(12.9)であった。(PM2.5濃度単位:1立方メートル当たりのマイクログラム)
取り敢えずは、暖房用の石炭使用の制限、煙を出す石炭の改善、代替燃料、代替暖房機や空気清浄器の寄贈などの対策が急務である!
汚染の最大要因は、近年になって周期的に頻発している地球温暖化によるエルニーニョ現象の発生から、モンゴルのゴビ砂漠地域が凍土化そして干ばつ化して、家畜が大量凍死したこと。このゾド(寒雪害)と呼ばれる異常気象によって、遊牧民は失職し、首都ウランバートルへ流入(この30年ほどで、モンゴルの人口の約2割に当たる60万人が首都に移住している)。ちなみに、09〜10年の冬には記録的な寒さによって800万頭近い家畜が死に、遊牧民9000世帯が生活の糧を失ったという。この現象は益々加速化しており、現時点では首都への流入が150万人にも増大していると伝えられる。彼らは移動式住居ゲルを持ち込んで首都郊外に住み着く。ウランバートルが世界で最も寒い首都の一つでもあることから、ゲルの中央部には長い煙突が付いた石炭ストーブがあり、住民はこれで暖を取り、煮炊きをする。皮肉なことに、ゲルの生活に欠かせないこの石炭ストーブからの煙が汚染の元凶になっている。WHO(世界保健機関)によると、ウランバートルの大気汚染の8割はゲルの石炭ストーブからの煙によるものだという。
このような環境は、今後ますます加速増大し、放置すれば更なる2次被害として「環境難民の大量発生」を招き、対応を誤ると取り返しのつかない事態に陥る重大局面(クライシス;crisis:危機)、すなわち「環境クライシス」に陥ってしまうことになる。否、既にその状態にあるものと思われる。
実際に、現地住民には肺炎や呼吸困難を引き起こす障害が多発しているようだが、大気汚染の最大の被害者は子供達である。モンゴル厚生省は 16 歳までの子供が喘息にかかる原因の 56.6% は微小粒子状物質(PM2.5)であり、とくに都市に育つ子供たちは、地方に育つ子供たちに比べて、慢性気管支炎と肺線維症を発症する割合が5〜15倍であり、医療を受ける割合も7〜8倍以上であると公表している。
また、モンゴル全体では心肺疾患による死亡の29%、肺癌による死亡の40%が大気汚染に起因しているという報告もある。とくに、ウランバートルでは住民の死亡の1割が大気汚染に関連した疾患によるものだという。さらに、微小粒子状物質(PM2.5)汚染は流産、早産、生まれ付きの障害児の出生、子供の身体及び脳の発達障害など、母子の健康に悪影響を与えるという。
ちなみに、世界の大気汚染による死亡者数ランキングでは、多い順に、中国約47万人、インド約16.8万人、ロシア6.9万人であり、日本は11位で2.3万人、最下位はサモア独立国の0人であったという。
世界保健機関(WHO)のデータ(2017年)によると、世界の都市の中でPM2.5の濃度が最も高い(最も空気の悪い)都市ワースト20では、インドが10都市を占め、中国が4都市を占めた。アジアの主要都市だけでみると、インド・デリー122、バングラデシュ・ダッカ90、パキスタン・カラチ88、中国・北京85、東京は最も濃度が低く15であった。
また、逆にPM2.5の濃度が最も低い(最も空気がきれいな)国都市ベスト10は、順にソロモン諸島、ニュージーランド、ブルネイ、オーストラリア、スウェーデン、フィジー、ミクロネシア連邦、リベリア、バヌアツ、フィンランドであり、5.0〜7.0マイクログラムの範囲であったと報告されている。日本は32位(12.9)であった。(PM2.5濃度単位:1立方メートル当たりのマイクログラム)
取り敢えずは、暖房用の石炭使用の制限、煙を出す石炭の改善、代替燃料、代替暖房機や空気清浄器の寄贈などの対策が急務である!