先見の能なき者政治家にあらず!
Those who have no foresight and no keen perception are
not statesmen !
not statesmen !
有事に露呈するリーダーの資質と智愚の差 2021年4月18日
■ 先見の能なき者政治家にあらず!
真の政治家(statesman) は公正な見識と指導力を具えた人物であって、先見の識(事が起こる前にそれを見抜く見識、また先を見抜いて適した判断をする力)ならびに慧眼(物事の本質、人物が持つ能力、将来などを見抜く力)なる資質を有する者であるべきである。
■ リーダーの資質と智愚の差が招く感染災害
▼ 感染における後手策は役に立たない
火災の予防対策は発火の前に、あるいは火種が小さい時に、処するもの、大火になってからの予防対策は意味がなく、火消しは無理であり、手遅れである。すなわち、今回の蔓延防止等重点措置法の適用においても然り、感染蔓延、感染爆発(大火)した後で、後手後手に予防対策をとっても何の役に立たないのである。
直近の事例でも、感染拡大を抑え切れていないにも係わらず、3月7日の期限を待たず(1都3県の東京都などに比べれば3週間も早く)、前倒しして2021年2月28日に緊急事態宣言を解除した7府県の大阪府、兵庫県などでは、案の定、その直後に「成るべくして成る」の如く必然の結果として、爆発的な感染増加(感染爆発)が誘発された。とくに、大阪では東京都のレベル(現時点の新規感染者399人)をはるかに超えた全国最大の爆発的な感染増加(現時点の新規感染者719人:大阪では過去最多)を引き起こすことになった。同様に、兵庫においても276人と過去最多に激増した。これは、緊急事態宣言の期限を前倒ししてまで短絡的に解除したリーダーの浅短鈍智なる時期尚早の策が引き起こした大失態である。しかも、この大失態は、当然のことながら、感染爆発、さらには医療崩壊という事態への対応を余儀なくし、急遽、縛り(規制・罰則)のある蔓延防止等重点措置法の適用(4月5日)を国に申請することになる。
しかし、「蔓延した後に蔓延防止」とはこれ如何に! 文頭に記した如く、時すでに遅しで、大規模に感染蔓延、感染爆発(大火)してから後手後手に予防対策をとっても役に立つはずもなく、当然のことながら感染災害は拡大の一途をたどる。そして、とどのつまりは、効果のない蔓延防止法を適用後2週間で解除し、先般、先走って解除したばかりの緊急事態宣言を再度発出せざるを得なくなっている。行政の策として実にコッケイであり、お粗末の極みであるが、これが後手後手(手遅れ)の先見なきリーダーシップを露呈する実態である。こうした事例は、まさに、場当たり的で、先見の識ならびに危機管理能の資質を欠くリーダー(リーダーの智愚の差)がもたらす感染災害の見本とも言える結末である。
感染防止対策には、ウイルスの1)感染源を断つ、2)感染経路を断つ、および3)人の免疫環境の整備(体制、ワクチン、特効薬など)などが要素として挙げられるが、究極の解決策は「感染源を断つ」ことである。この感染源対策の鉄則は「人と人との接触防止」であり、「ウイルス保有者の隔離」あるのみである。誰もが考える常識的なことであるが、残念ながら今の日本政府の「ウイルス対策」ではこの常識すら欠落している。
しかも、感染拡大の防止には、感染初期の対応を一刻も速く、かつ強力な迅速・短期・集中のメリハリある理に適った阻止対策(封じ込め)を旨とする「前向き対策」が最も重要であるが、未だに後手後手の「後追い対策、手遅れ対策」ばかりで、全く実効性のない政策が学習もなく繰り返し続いている。ウイルスを国内に招き入れ、全土に拡散させ、蔓延させてからでは「後の祭り」で、ワクチンや特効薬が無い限り、国民はその始末(ウイルス禍)に翻弄され、疲弊する。結果、予期せぬ死者を出す。「成るべくして成る」である。
すなわち、コロナウイルスが日本に輸入されてより1年4か月となるが、未だに国民の自粛頼りの無策政治が続いている。第1波、第2波、第3波と感染爆発を経験しながら、そこから後々の判断基準となり得るような確かなエビデンスを残すでもなく、そのため適切かつ有効な手立てもなく、その都度、場当たり的にその場しのぎの策を講ずる結果となっている。したがって、後手後手の手遅れ対策ばかりで、実効性のある策は一斉為されていない。
今や、国民はこの実効性のない無(愚)策・後手策の繰り返しに辟易し、政治不信に陥っている。感染拡大の真の要因が「人流と人の接触(含・飛沫など口腔経由)」であるにも関わらず、これに対する直接的な阻止対策を徹底せず、やれ緊急事態宣言だ、蔓延防止等重点措置法だと名称を変えながら、間接的で主因でもない飲食店等の「時短営業」(営業時間は感染拡大とは直接関係しない)の要請のみに固執し頼るような的外れの策に終始している。このような短絡的な策では、いくら繰り返し実施しても効果は出ない。中途半端でメリハリもなく、実効性のある内容でもなく、ただただ国民の自粛に頼るのみの策では、策自体が形骸化し、国民はそれを軽視し、あるいは協力意識が薄れ、策の効果が期待できないのも当然である。
ウイルスを国内に招き入れ、全土に拡散させ、蔓延させた今となっては、すべて「後の祭り」ではあるが、この感染災害を解決するには、1)人流と人の接触を断つ、2)ワクチンや特効薬の接種の2つ以外に方法はない。
直近の事例でも、感染拡大を抑え切れていないにも係わらず、3月7日の期限を待たず(1都3県の東京都などに比べれば3週間も早く)、前倒しして2021年2月28日に緊急事態宣言を解除した7府県の大阪府、兵庫県などでは、案の定、その直後に「成るべくして成る」の如く必然の結果として、爆発的な感染増加(感染爆発)が誘発された。とくに、大阪では東京都のレベル(現時点の新規感染者399人)をはるかに超えた全国最大の爆発的な感染増加(現時点の新規感染者719人:大阪では過去最多)を引き起こすことになった。同様に、兵庫においても276人と過去最多に激増した。これは、緊急事態宣言の期限を前倒ししてまで短絡的に解除したリーダーの浅短鈍智なる時期尚早の策が引き起こした大失態である。しかも、この大失態は、当然のことながら、感染爆発、さらには医療崩壊という事態への対応を余儀なくし、急遽、縛り(規制・罰則)のある蔓延防止等重点措置法の適用(4月5日)を国に申請することになる。
しかし、「蔓延した後に蔓延防止」とはこれ如何に! 文頭に記した如く、時すでに遅しで、大規模に感染蔓延、感染爆発(大火)してから後手後手に予防対策をとっても役に立つはずもなく、当然のことながら感染災害は拡大の一途をたどる。そして、とどのつまりは、効果のない蔓延防止法を適用後2週間で解除し、先般、先走って解除したばかりの緊急事態宣言を再度発出せざるを得なくなっている。行政の策として実にコッケイであり、お粗末の極みであるが、これが後手後手(手遅れ)の先見なきリーダーシップを露呈する実態である。こうした事例は、まさに、場当たり的で、先見の識ならびに危機管理能の資質を欠くリーダー(リーダーの智愚の差)がもたらす感染災害の見本とも言える結末である。
感染防止対策には、ウイルスの1)感染源を断つ、2)感染経路を断つ、および3)人の免疫環境の整備(体制、ワクチン、特効薬など)などが要素として挙げられるが、究極の解決策は「感染源を断つ」ことである。この感染源対策の鉄則は「人と人との接触防止」であり、「ウイルス保有者の隔離」あるのみである。誰もが考える常識的なことであるが、残念ながら今の日本政府の「ウイルス対策」ではこの常識すら欠落している。
しかも、感染拡大の防止には、感染初期の対応を一刻も速く、かつ強力な迅速・短期・集中のメリハリある理に適った阻止対策(封じ込め)を旨とする「前向き対策」が最も重要であるが、未だに後手後手の「後追い対策、手遅れ対策」ばかりで、全く実効性のない政策が学習もなく繰り返し続いている。ウイルスを国内に招き入れ、全土に拡散させ、蔓延させてからでは「後の祭り」で、ワクチンや特効薬が無い限り、国民はその始末(ウイルス禍)に翻弄され、疲弊する。結果、予期せぬ死者を出す。「成るべくして成る」である。
すなわち、コロナウイルスが日本に輸入されてより1年4か月となるが、未だに国民の自粛頼りの無策政治が続いている。第1波、第2波、第3波と感染爆発を経験しながら、そこから後々の判断基準となり得るような確かなエビデンスを残すでもなく、そのため適切かつ有効な手立てもなく、その都度、場当たり的にその場しのぎの策を講ずる結果となっている。したがって、後手後手の手遅れ対策ばかりで、実効性のある策は一斉為されていない。
今や、国民はこの実効性のない無(愚)策・後手策の繰り返しに辟易し、政治不信に陥っている。感染拡大の真の要因が「人流と人の接触(含・飛沫など口腔経由)」であるにも関わらず、これに対する直接的な阻止対策を徹底せず、やれ緊急事態宣言だ、蔓延防止等重点措置法だと名称を変えながら、間接的で主因でもない飲食店等の「時短営業」(営業時間は感染拡大とは直接関係しない)の要請のみに固執し頼るような的外れの策に終始している。このような短絡的な策では、いくら繰り返し実施しても効果は出ない。中途半端でメリハリもなく、実効性のある内容でもなく、ただただ国民の自粛に頼るのみの策では、策自体が形骸化し、国民はそれを軽視し、あるいは協力意識が薄れ、策の効果が期待できないのも当然である。
ウイルスを国内に招き入れ、全土に拡散させ、蔓延させた今となっては、すべて「後の祭り」ではあるが、この感染災害を解決するには、1)人流と人の接触を断つ、2)ワクチンや特効薬の接種の2つ以外に方法はない。
▼ 移動平均の感染災害動向が示すリーダーの資質と智愚の差
上述の如く、直近では、今回の大阪府、兵庫県などの必然の大失態(感染爆発)も、行き当たりばったりの先見の識ならびに危機管理能の資質を欠くリーダー(リーダーの智愚の差)がもたらす感染災害の見本とも言える結末である。しかも、この感染災害の誘発は、とどのつまりは、労力、時間、費用(含・多額の税金)の浪費など国民への余計な負荷となって、国民生活や社会経済に無駄な混乱と負担を強い、国民を翻弄、疲弊させ、医療崩壊を招き、尊い命を奪うに至らしめる。
こうした学習なき人災がもたらす国民への迷惑は極めて深刻である。とくに、大量殺人の如き、大量の死者(過去最多)を発生させた事実と責任は重大である。果たして、犠牲となった死者に対して、その責任を取る覚悟はあるのであろうか。また、どのようにその責任が取れるのであろうか。しかも、その責任は数値ではなく、「個の存在と尊厳」に重きを置き、敬意をもって問われ、論じられるべきである。
こうした学習なき人災がもたらす国民への迷惑は極めて深刻である。とくに、大量殺人の如き、大量の死者(過去最多)を発生させた事実と責任は重大である。果たして、犠牲となった死者に対して、その責任を取る覚悟はあるのであろうか。また、どのようにその責任が取れるのであろうか。しかも、その責任は数値ではなく、「個の存在と尊厳」に重きを置き、敬意をもって問われ、論じられるべきである。
以下に、感染発生における日々の結果変動を平準化し、全体の感染動向を把握するために、新規感染者における過去7日間の平均値の日別推移を「7日間移動平均」として表示する。
感染災害動向が示すリーダーの資質と智愚の差(2.1〜4.18) (拡大-pdf)
■ 日本における感染者数の推移 2020.3.10〜2021.4.18
日本における感染者数の推移(3.10〜4.18) (拡大-pdf)
■ 日本における死亡者数の推移 2020.3.10〜2021.4.18
日本における死亡者数の推移(3.10〜4.18) (拡大-pdf)
参考:WHO公表値あああ
■ 東京における感染者数の推移 2020.3.10〜2021.4.18
東京における感染者数の推移(3.10〜4.18) (拡大-pdf)
■ 東京における死亡者数の推移 2020.3.10〜2021.4.18
東京における死亡者数の推移(3.10〜4.18) (拡大-pdf)
参考:東京都修正公表値あああ