オリーブ&カキの実生る −オリヴ一樹生る実は自家の受粉かや−|「生命と微量元素」講座<荒川泰昭>

「生命と微量元素」講座

オリーブ&カキの実生る

▼ オリーブの実生る 2014年9月〜
オリーブ
オリーブ(英: オリヴ Olive、中:ガンラン橄欖、日:おれふ阿列布、学名:Olea europaea)は、モクセイ科オリーブ属の常緑中高木。品種:オリーブの品種は約500種あるが、日本で栽培が可能な品種はそれほど多くない。「マンザニロ」「ルッカ」「ミッション」「ネバディロ・ブランコ」「マセタルフィー」「ヘルダーレ」などが入手できる。
管理:非耐寒性であり、日当たりが良く、排水のよい場所、通気性の良い肥沃な用土を好む。多くの品種では、自家受粉による結実性がほとんど無い。すなわち、雄雌同株で両性花をつけるが、自分の花粉では受精が困難な”自家不和合性”である。したがって、結実のためには、DNAが違う異品種を受粉樹として2本以上混植する必要がある。受粉樹としては、雄花をつける(花粉量の多い)種、例えば、ネバディロ・ブランコなどが選ばれる。(ちなみに、「ルッカ」のように1本でも結実するものもある)。春に白く小さな花をつける頃(開花期)に異品種の雄花と交配(虫の媒介)すると結実する確率が非常に高まる。結実は通常植え付け後3年目以降となる。植付時期:秋〜春。開花時期:6月〜7月。収穫期期:9月〜10月。
ワンセブンセブン
品種名:ワンセブンセブン one seven seven、原産地:イタリア。学名: Oleaceae Olea。モクセイ科オリーブ属 非耐寒性常緑樹 小型。イタリア国立研究所で研究されている改良種。名前は記号名の「I-77」に由来する。早生品種で果実は2.5cm大、萌芽性が高く成長は遅め、実つきはよい優れた品種で、延びきりの葉は大きく立派。銀葉の美しい 希少品種。良質なオイルが絞れる。自家結実性はほとんど無いため、受粉樹として、異品種の混植が必要。
シンボルとしてのオリーブ
オリーブの枝は、ハトとともに平和の象徴とされることが多い。これは『旧約聖書』ノアの箱舟のくだりで「神が起こした大洪水のあと、陸地を探すためにノアの放ったハトがオリーブの枝をくわえて帰ってきた。これを見たノアは、洪水が引き始めたことを知った」との一節に基づいている。国際連合旗や、いくつかの国の国旗や国章にも使われている。

オリヴ一樹生る実は自家の受粉かや  2014年9月〜

オリーブは雄雌同株で両性花をつけるが、多くの品種ではDNAが同一の花粉には反応せず実をつけないことが多い。すなわち、自分の花粉では受精(自家受粉)が困難な”自家不和合性”のため、別にDNAの違う異品種を受粉樹として混植することが必要である。しかし、庭のオリーブは単植で、自家結実性がほとんど無いワンセブンセブンである。そのワンセブンセブンが実をつけた。

オリーブの実生る

オリーブの実生る

オリーブ(ワンセブンセブン)の実生る
▼ カキの実生る 2014年9月〜
カキノキ
カキノキ(柿、英:persimmon、sharon fruit、学名:kaki )は、カキノキ科の1種の落葉樹。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。雌雄同株であり日本から1789年にヨーロッパへ、1870年に北アメリカへ伝わったことから学名にも kaki の名が使われている。英語で柿を表す「persimmon」の語源は、米国東部のインディアンの言語である「ペッサミン」。近年、欧米では、イスラエル産の柿が「シャロンフルーツ (sharon fruit)」の名で流通するようになったため、柿は「persimmon」よりも「sharon fruit」として知られている。

タンニンの可溶で決まる柿の渋  2014年9月〜

柿の「甘柿」と「渋柿」の違いは、渋み成分「タンニン」が口の中で溶けるかどうかできまる。溶けると渋くなり、溶けなければ甘くなる。幼果期はどちらも渋みが溶ける「可溶性」タンニンを含むが、甘柿は成長過程でタンニンが「不溶性」に変化して口の中で溶けなくなり、渋みを感じなくなる。渋柿を甘くするには、アルコールや炭酸ガスを使って、タンニンを可溶性から不溶性に変化させる。なお干し柿にすると、渋みは自然に抜ける。

柿の実生る

柿の実生る

柿の実生る

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